ウエイトトレーニング ボクシング

【ボクシング】ウエイトトレーニングでパンチ力は向上するか?

ウエイトトレーニングを導入して、プロボクサーのパンチ力は向上するのか?

結論から言うと、パンチ力は向上しますが、KOを量産するハードパンチャーになれるわけではないでしょう。

その理由を考えていきましょう。

ボクサーにウエイトトレーニングは必要か? を考察する記事はこちら

ボクサーのウエイトトレーニングに関する考察記事はこちら

パンチ力向上に最も重要なことは?

私が考えるパンチ力向上に最も重要な要素は「技術」だと思います。

まずは、倒せる技術を磨く必要があるでしょう(技術論は割愛)。

そのためには、以下の要素が関わってくると思います。

  1. 自身の考え方
  2. コーチの存在

自身の考え方

自分自身がどういったボクサーになりたいか、ということは重要な要素でしょう。ボクシングを始めるきっかけの憧れのボクサーの影響は大きいかもしれません。

そのイメージと身体的能力が一致していればその能力を発揮できる可能性は高いでしょう。

担当コーチの影響

もうひとつ、担当するコーチの影響は相当大きいと思います。

  • そのコーチが、選手の個性等を見抜ける能力等が高いかどうか
  • どのスタイルの選手を育てるのが上手いか

中には、自身の経験のみに頼り、すべての選手に同じ教え方しかできない方も存在します。

担当コーチは、運みたいな部分もありますが、現在は情報が得やすいので、自ら担当コーチを探すことも可能でしょう。

それらを加味して、自身のスタイルが確立していきます。その中にパンチャーの要素(技術や体力)が多ければ、パンチャーとして成功するかもしれません。

パンチ力向上におけるウエイトトレーニングの貢献度

ウエイトトレーニングの目的・効果は

  • 筋力・パワー向上
  • 神経系の活性
  • 骨・関節の強化
  • 柔軟性の向上

等が挙げられます。

パンチ力には、技術が最も重要と言いながら、身体を動かすのは筋肉なので、技術が同じであれば、単純に考えれば、筋力が強い方ほどパンチ力は強いということになります。よってウエイトトレーニングはパンチ力向上に貢献すると思います。

さらに、ウエイトトレーニングは、筋肉以外にも骨・関節の強化にも貢献します。

ボクサーにおいては、パンチ力に影響する手首(手関節)の強化をすることにより傷害リスクを低くすることができます。

パンチによる衝撃における手首の屈曲は、貫通力を分散させる可能性があります。手首の固定力が強ければ、それがパンチ力の向上に繋がるかもしれません。

・ストレングス&コンディショニングの定義に関する詳細記事はこちら

・ピリオダイゼーションの基礎に関する記事はこちらを参照してください。

・体力・フィットネスに関する記事はこちら

・柔軟性・可動域に関する記事はこちら

まとめ

ウエイトトレーニングをすることでボクサーを始めパンチ力は向上するかは、向上はするがパンチャーになれるかどうかは定かではないでしょう。

パンチ力向上に最も重要なのは、倒すための技術であり、技術がある場合、ウエイトトレーニングは補足的に効果を果たすことになるだろう。

ウエイトトレーニングの目的・効果は、

  1. 筋量増加
  2. 筋力向上
  3. 一般的パワー向上
  4. 柔軟性の確保
  5. 関節動作の習得

などがありますが、パフォーマンスだけでは無く、傷害予防にも重点を置いてトレーニングすることが重要です。

ボクサーにおいても、ウエイトトレーニングでパンチ力向上にだけ着目するのではなく、手首等傷害予防も重要ということを知っておいて損はありません。

ウエイトトレーニングの重要性についての記事はこちらをご参照ください

・ストレングストレーニング&コンディショニング第4版@NSCA Japan
・ストレングス&コンディショニングⅠ(理論編)@NSCA Japan
・トレーニング指導者テキスト理論編@JATI

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