解剖生理学・運動学

【生理学】血球の主成分である赤血球に関する基礎知識

2022年5月10日

前回、血液の成分についてまとめましたが、今回は、その続きで、赤血球の話です。

血液の成分に関する記事はこちらを参照してください。

赤血球の数と大きさ

血液は、

  • 血球(赤血球・白血球・血小板)
  • 血漿(水分・ミネラル・有機物等)

に分かれます。

赤血球は、血球の主成分で、

  • 血液の40〜45%程度
  • 血球成分の90%以上
  • 1リットル中に含まれる赤血球数は450〜500万個(女性は若干少ない)
  • 直径:7~8㎛
  • 厚さ:2㎛程度

です。

赤血球の構造

赤血球は円盤状の血球成分です。

中央が凹んでいて、これは細胞核があった部分が抜けたためにできる凹みで、これを脱核といいます。

図1. 赤血球と脱殻

 

赤血球の役割

赤血球の役割は酸素の運搬です。

酸素は、赤血球に含まれるヘモグロビンにより全身に運ばれます。

ヘモグロビンは、赤血球の要素の一つで、

  • ヘモ(鉄とポルフィリンの化合物)
  • グロビン(タンパク質の一種)

が結合した物質です。

ヘモは、酸素と結合しやすく、グロビンはタンパク質のため血液中を移動しやすく、身体中に酸素を送り込むことができます。

ヘモグロビンの主成分は鉄なので、鉄不足はヘモグロビン不足であり、酸素と結びつきにくくなるため、貧血になるわけです(貧血については別途、鉄(ミネラル)の話のときにでも、いつになるかはわかりませんが、、、(^^ゞ。

実は私も貧血では無いですが、数値的には正常値の下限を示すことが多く、鉄のサプリメントは手放せません。だからスタミナ(全身持久力)が無いのかもしれません。

ヘモグロビンは、酸素濃度の高い肺(胞)で酸素を結合し、濃度の低い末梢組織(各細胞)で酸素を離します。

脱殻(核が無いため)しているため、形を自在に変え、赤血球よりも細い毛細血管内にも入っていくことができ、隅々まで酸素の運搬が可能になります。

ちなみに、筋肉内に酸素を送るのがミオグロビンです(myoglobin, myo-は筋肉を表す接頭辞)。

赤血球の寿命

赤血球の寿命は、約120日で脾臓で破壊されます。

破壊された赤血球は、マクロファージ(白血球の一種、後日、別記事で説明)が処理し、放出されたヘモグロビンはヘモとグロビンに分解し、さらにヘモから鉄が遊離し、肝臓で処理され、胆汁(ビリルビン)として再利用されます。

血液の色は鉄の色で、鉄は酸素と結合すると鮮紅色(動脈血)となり、二酸化炭素と結合すると紫になります。

血液検査~ヘマトクリット値とは?

血液検査の項目でヘマトクリットという項目があります。

これは、血液の総容量のうち、赤血球の割合を意味し、貧血の指標となります。

男性45%、女性40%が正常値で、日本臨床検査専門医会によると、35%以下は異常値と見て貧血を疑うようです。

参考:
・解剖生理学@志村ら(羊土社)
・生理学の基本@中島雅美(監修)
・生理学の基本がわかる事典@石川隆(監修)

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