【機能解剖学の基礎】解剖学的立位姿勢・方向・三面三軸の考え方

解剖学・生理学・運動学

機能解剖学の基礎の2回目、今回はレジメの2~4, 姿勢、方向、三面三軸についての話です。

第1回目機能解剖学レジメ

  1. (機能)解剖学および(運動)生理学の定義
  2. 解剖学的立位姿勢
  3. 方向を表す用語
  4. 三面三軸
  5. 関節の構成と役割
  6. 関節運動
  7. 筋肉に関する用語
  8. 筋収縮様式

基本的立位姿勢と解剖学的基本姿勢

姿勢または姿位は、以下の2通りです。

  • 基本的立位姿勢
  • 解剖学的立位姿勢

左図が基本的立位姿勢で普通の「気をつけ」の姿勢ですが、解剖学においては下記に出てくる方向を考えるときに不都合があるので(と思われる)、右図の解剖学的立位姿勢で考えます。

出典:運動学第2版@斎藤宏(医歯薬出版株式会社)

方向・位置を表す用語

最重要基本6方向用語

方向は、正中線(身体の中央線→頭頂からの縦にまっすぐの線)を基準に当てはめます。方向を表す用語は、以下の基本6用語(超重要)を押さえておけば、あとはその組み合わせとなり、すべて覚える(暗記する)必要はありません。またこれら用語の英語は重要(特にイニシャル)で、覚えておくと解剖学でよく出てくる略語を理解しやすくなります(暗記に走らなくなる)。

出典:高津整体院HP https://www.takatsu-chiro.com/yougoshu/name-anatomyichi.htm

  • 内側(Medial)
  • 外側(Lateral)
  • 前方(Anterior)
  • 後方(Posterior)
  • 上方(Superior)
  • 下方(Inferior)

例えば、前内側はantero-medial, 後上方ならpostero-superior。2つの位置を相対的に捉えます。

近位と遠位

位置を表す用語として、近位と遠位も重要です。日本語ではなんとなく意味がわかると思いますが、2つ以上の相対的位置関係を表し、正中線に近い方が近位、遠い方が遠位となります。

例として、肩と肘と手首の位置関係は、肩はこの3つで最も近位となり、肘は肩より遠位で手首より近位、そして手首は最も遠位となります。

近位・遠位の英語は難しいが、頑張って覚えましょう。覚えておくとPIPとDIP(指の関節です)の間違いは無くなり、確率1/2から脱却できます!

方向と位置を表す用語のまとめ

内側medial
外側lateral
前方anterior
後方posterior
上方superior
下方inferior
近位proximal
遠位distal

三面三軸

運動の基本面および基本軸(三面三軸)を理解すると、関節運動、引いてはエクササイズやスポーツ動作などを分析することができるようになります。

出典:身体運動の機能解剖@Thompson,Floyd

運動の三基本面(三面)

  • 矢状面
    • 身体を左右に分ける面で、矢から前後の動きを司る面です。矢状面の運動は屈曲・伸展(関節用語に関しては次回説明)。
  • 前額面
    • 身体を前後に分ける面で、鏡をイメージするとわかりやすい。前額面の運動は内転・外転
  • 水平面
    • 身体を上下に分ける面で、適当ではないかもしれないが「切腹」がわかりやすいか。回旋運動(内旋・外旋)を担います。

運動の三基本軸(三軸)

  • 矢状軸
    • 前額面の運動に対する軸です。鏡(前額面)の真ん中に軸があり、その軸を中心に鏡が回る。内転と外転。
  • 前額軸
    • 矢状面の運動に対する軸です。屈曲と伸展(いい例が浮かばない)。
  • 垂直軸
    • 水平面の運動に対する軸です。串刺しをイメージするとわかりやすい。串(垂直軸)を中心に肉や団子(水平面)が回る。内旋と外旋。

三面三軸まとめ(和名・英名)

矢状面sagittal/anteroposterior plane
前額面frontal/lateral plane
水平面horizontal/transeverse plane
前額軸frontal/lateral/coronal axis
矢状軸sagittal/anteroposterior axis
垂直軸vertical/longitudinal axis

矢状面⇔前額軸(屈曲・伸展)
前額面⇔矢状軸(内転・外転)
水平面⇔垂直軸(内旋・外旋)

参考・引用
・身体運動の機能解剖改訂版@Thomson/Floyd
・骨と関節のしくみ・はたらきパーフェクト事典@岡田隆
・筋肉のしくみ・はたらきパーフェクト事典@荒川裕志
・骨単・肉単@原島広至, 河合良訓(監修)

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