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【クイックリフト】トリプルエクステンションという用語は正しいのか?

2019年7月10日

トリプルエクステンション、クリーンやスナッチ等クイックリフトの肝となる「股関節伸展、膝関節伸展、足関節底屈」のことで、クイックリフトにおいて最も重要な局面となります。

この用語の意味を考えてみましょう。

トリプルエクステンション(triple extension)の定義

トリプルエクステンションは、「股関節伸展、膝関節伸展、足関節底屈」のことですが、解剖学的、運動学的には間違った用語となります。底屈は「屈曲」になるので、ダブルエクステンション&シングルフレクションが正しいことになりますか??

底屈は、一見、伸びた動き(伸展)に見えますが、解剖学的・運動学的には「屈曲」になります。

このことは、足趾の屈曲や膝関節屈曲の連動性または手関節運動から考えると理解しやすいかもしれません。

手関節の「屈曲は掌屈」、「伸展は背屈」、これはわかりやすいと思います。足関節にも背屈がありますから、背屈が伸展なら底屈は屈曲となるわけです。

私も当初、トリプルエクステンションから足関節底屈は伸展と捉えていましたが、元同僚(柔道整復師、鍼灸師、体育学博士)から指摘され、勉強しなおしました。

ただ、一般的にはトリプルエクステンションのほうが、イメージしやすいと思いますので、トレーニング用語として便宜上使用することはあります。

参考:運動学第2版@南江堂, 身体運動の機能解剖@医道の日本社

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