解剖生理学・運動学

【生理学】造血のプロセス①赤血球と血小板

血液は、血球成分と血漿から成りますが、血漿はほぼ水分なので、血液は血球成分(赤血球、白血球、血小板)から成り立っていると考えていいと思います。

そして、血球成分は、(赤色)骨髄で作り出されます。

今回から2記事で、造血プロセスに関するまとめを行い、1記事目は赤血球と血小板を整理しましょう。

血球成分に関する記事はこちらを参照してください。

造血についてのまとめ

出典:生理学の基本

骨髄には、血球成分の基になる造血幹細胞があり、それが分化して各血球成分になります。

造血幹細胞は、刺激を受けると以下の2つに分化します。

  1. 骨髄系幹細胞
  2. リンパ系幹細胞

骨髄系幹細胞は、赤血球・白血球・血小板を作り出し、リンパ系幹細胞は、白血球のリンパ球のみを作り出します

赤血球の作成過程

出典:生理学の基本

赤血球の作成過程は、骨髄系幹細胞以降は、

  1. 赤芽球形幹細胞
  2. 前赤芽球
  3. 赤芽球
  4. 網状赤血球
  5. 赤血球

と進み、赤芽球から網状赤血球の過程で脱核します。

脱殻することになり、柔軟性を持ち自身より細い毛細血管内も活動することができるようになります。

脱核とは、赤血球の中央部の凹みで、細胞核があった部分が抜けたためにできる凹みです。

赤血球に関する記事はこちらを参照してください。

血小板の作成過程

出典:生理学の基本

血小板の骨髄系幹細胞以降の作成過程は、

  1. 巨核球系幹細胞
  2. 巨核芽球
  3. 巨核球

と進みます。

この巨核球が細かくちぎれて、血小板となります。

血小板の役割は止血ですが、このメカニズムに関しては別途まとめます。

白血球は、長くなるので次に回します。

引用・参考
・生理学の基本@中島雅美(監修)
・生理学の基本がわかる事典@石川隆
・解剖生理学@志村ら

画像:生理学の基本@中島雅美(監修)

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