【機能解剖学】関節と柔軟性の基礎知識

スポーツ傷害

身体の「硬い」「柔らかい・軟らかい」は何をもって決定するのか? ストレッチと柔軟性の違いとは何なのか?そんな疑問についてまとめました。

柔軟性(Flexibility)とストレッチング(Stretching)

柔軟性は「flexibility」といい、「曲がる」を意味する「flex」と「可能性や能力を表す接尾語‐bility」が組み合わさった用語で、関節可動域(Range of Motion, ROM)の拡さで評価します。

柔軟性を向上させるコンディショニングのひとつが「stretching」 です。「stretch」の意味は「伸ばす・伸張する」になります。strecthは動詞ですが、stretchingと同義語として捉えて問題無いと思います(ストレッチは日本語として成り立っている)。

関節構造と相反作用

関節(joint)とは、骨と骨の連結部分のことで、骨(bone), 関節軟骨(joint cartilage), 関節包(joint capsule), 靭帯(ligament)で構成されますが、運動学的に考えると、筋肉(muscle)と腱(tendon)は含んでもいいと思います。関節構造についてはこちらを参照

ROMは、
関節構造が正常であることを前提に、

  • 拮抗筋の伸張性
  • 主働筋の筋力

で決定します。この二つの関係を相反といいます(重要用語なので覚えましょう)。

ストレッチされるのは伸張される拮抗筋です。そう考えるとストレッチされる筋群を意識するというのは間違いかもしれないですね。

筋肉は「伸張する」と言われますが、自発的にできるのは「収縮することのみ」で、伸張することはできません。伸張するためには主働筋の収縮(筋力)が必要です。

主働筋・協働筋は収縮する(トレーニング)が、拮抗筋は伸張される(ストレッチ)と受動的に捉えなければなりません

ROMの縮小や拡大によるスポーツ傷害

ROM制限によるスポーツ傷害は以下の二つ、

  • 強直
  • 拘縮

一般的には「拘縮」で片づけられますが、厳密には両者には違いがあります。

「強直」は、関節構成体(骨、軟骨、関節包、靭帯)の損傷によりROM制限が起こること。

「拘縮」は、関節構成体以外の軟部組織(筋肉、腱、皮膚)の損傷で起きるROM制限です。

具体的な柔軟性の評価基準は後日まとめたいと思います。

関節構成体のまとめ

関節joint
born
関節軟骨joint cartilage
関節包joint capsule
靭帯ligament
筋肉muscle
tendon

出典、引用、参考
・身体運動の機能解剖学@Thompson,Floyd, 中村・竹内(訳)
・ストレングス&コンディショニングⅠ(理論編)@NSCA Japan
・骨と関節のしくみ・はたらきパーフェクト事典@岡田隆
・図の出典:イラストAC

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