機能解剖学

【機能解剖学各論】脊柱間及び骨盤の関節名の覚え方~ポイントは骨名

2020年6月27日

以前、脊椎(骨)と骨盤の骨に関してはまとめたので、今回は脊柱と骨盤の関節に関する話です。

脊椎に関する記事はこちら

関節に関する記事はこちら

骨盤に関する記事はこちら

脊柱に関する復習と関節

以前、機能解剖学を勉強する際に、まず覚えるべきは骨と言ったと思います。骨を覚えておくと、関節や靭帯につながりやすいからです。関節や靭帯は、それぞれ骨と骨をつないでいる部分および支持帯なので、そのまま骨の名前を使うことが多いのです。

脊柱の関節は、この原則に違わず命名されています。

復習になりますが、脊柱(vertebrae column)は

  • 頸椎(cervicle vertebrae)
  • 胸椎(thoracic vertebrae)
  • 腰椎(lumber vertebrae)
  • 仙骨(sacrum)
  • 尾骨(coccyx)

に分類され、さらに頸椎に関しては

  • 環椎(第1頸椎, atlas)
  • 軸椎(第2頸椎, axis)
  • 隆椎(第7頸椎, vertebrae prominens)

さらにもう一つ、後頭骨(occipital bone)は押さえておきましょう。

脊柱に関する関節

和名は上記ルールどおりなので簡単です。脊柱では基本通り、

  • 環椎後頭関節(atlanto-occipital joint)⇒環椎と後頭骨からなる関節(図の緑, 環椎上関節面に後頭骨は乗っているイメージ)
  • 環軸関節(atlanto-axial joint)⇒環椎と軸椎からなる関節(図の赤と青の境界線)
  • 椎間関節(zygapophysial joint)⇒軸椎と第3頸椎以下からなる関節(場所はL4-L5とか明記する必要ありです。*図の緑と黄の境界線)

英名はすぐに覚える必要は無いですが、品詞の変化は有りますが、原則通りです。

「zygapophysis」は関節突起ですが、さすがに覚えなくてもいいと思います(^^ゞ

骨盤に関する関節

骨盤は、寛骨・仙骨・尾骨で構成されますが、寛骨を細分類した

  • 腸骨(Ilium)
  • 恥骨(Pubis)
  • 坐骨(Ischium)

は確認しておきましょう。重要関節は、以下の2つです。

  • 腰仙関節(lumbo-sacral joint)⇒第5腰椎と仙骨からなる関節*図(緑)の仙骨底にL5が乗っているイメージ
  • 仙腸関節(sacro-iliac joint)⇒仙骨と腸骨からなる関節**図の赤と青の部分

脊柱と骨盤に関する関節のまとめ

環椎後頭関節atlanto-occipital joint
環軸関節atlanto-axial joint
椎間関節zygapophysial joint
腰仙関節lumbosacral joint
仙腸関節sacroiliac joint

まずは、上記の5つの関節を覚えましょう。

参考・引用
・身体運動の機能解剖学改訂版@Thompson, Floyd, 訳中村千秋・竹内真希
・骨と関節のしくみ・はたらきパーフェクト事典@岡田隆
・骨単@河合良訓(監修)

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