栄養学は、基礎科学セクションの一分野で全体の21%の占める重要パートです。エクササイズやサイエンスに強い人でも、栄養学は苦手な人は多いようです。栄養学がネックとなり不合格になったという話は、度々聞いています。
それでもある程度はパターン化しているので、取りこぼさないよう押さえておかなければならない章です。
ここ2回の記事で「基礎的な計算や覚えておくべく数字」「摂食障害」についてまとめましたが、もう一分野、CPTには無くCSCSに出やすい「エルゴジェニックエイド」は押さえておく必要があるでしょう(数題ですが)。
エルゴジェニックエイドとは
エルゴジェニックエイドは、山本義徳氏によると「通常レベルを超えた能力を引き出してくれるもの」と説明されていて、100%を120%にまで引き上げる可能性がある物質と考えていいと思います。
通常は、80%を100%に近づける「サプリメント・栄養補助食品」と別に扱いますが、NSCAでは同意語としているようです。
CSCS試験においては、競技パフォーマンスを増強する物質と捉え、禁止されている、一般的にドーピングと言われるものも含んでいます。
エルゴジェニックエイドは、以下の2つに分類されます。
- ホルモンとそれに類似した作用を持つ物質
- 栄養補助食品
に分けられます。
ホルモン
ホルモンとそれに類似した作用を持つ物質は、以下の7つが記載されています。
- アナボリックステロイド
- テストステロン前駆体(プロホルモン)
- HCG
- インスリン
- ヒト成長ホルモン
- エリスロポエチン
- βアドレナリン作用薬
栄養補助食品・サプリメント
- 必須アミン酸、分岐差アミノ酸
- アルギニン
- 経口筋緩衝剤
- クレアチン
- カフェイン
- エフェドリン
実際にどんな問題が出るのか?
過去問題や模擬問題集を調べてみると
- 禁止物質かどうか。
- 効果
- 副作用
を求める問題が多いようです。
禁止薬物分類
禁止物質に関しては、P254(分類)/255(アナボリックステロイドの種類)の図および表を押さえておきましょう(試験対策としては覚えられる有名薬物名だけで十分です)。
- 興奮剤(カフェイン、コカイン、エフェドリン等)
- タンパク質同化薬(テストステロン等)
- アルコールとβブロッカー
- 利尿剤と隠蔽剤
- ストリートドラッグ(ヘロイン、マリファナ等)
- ペプチドホルモンと類似体(成長ホルモン等)
- 抗エストロゲン薬
- β2作用薬
アナボリックステロイド(経口と注射)については、禁止というレベルでいいと思います。
効果と副作用
有名物質は押さえておきましょう。
- アナボリックステロイド(テストステロン)
- インスリン
- (ヒト)成長ホルモン
- BCAA
- クレアチン
- カフェイン
- エフェドリン
各物質の詳細は、需要が多ければまとめたいと思います。
出典:NSCA決定版ストレングストレーニング&コンディショニング第4版
補足
9章の栄養学の基礎の部分は、試験問題にはあまり出ませんが、重要度としては◎です。栄養学の基礎知識を学ぶにはいい内容なので、必ず目を通して理解を深めてください。
それでも、栄養学の基礎の専門書もさらに読むべきでしょう。
お勧めの図書は、以下あたりでしょうか。
引用・参考:NSCA決定版ストレングストレーニング&コンディショニング第4版
イラストは、イラストACより
NSCA-CPT受験対策~パート別傾向と対策
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