トレーニング内容のことをメニューまたはプログラムと言いますが、一体どちらが正しいのかを考察しましょう。
プログラムデザインとは?
トレーニング理論または方法論のひとつで、「日の、週の、月の、はたまた年のトレーニング内容を立案すること」をプログラムデザインと言います。もちろん、レジスタンストレーニングを筆頭に、持久力トレーニング、スピードトレーニング等すべての体力要素に対し、プログラムは存在します。
また、プログラムデザインはPDCAサイクルのPlan(計画)に当たり、S&Cまたはパーソナルトレーナーのメイン業務の一つになります。
メニューとプログラムの定義
プログラムという用語を使用しましたが、似た用語に「メニュー」があります。その差は一体何なのでしょうか。あるいは同じ用語なのでしょうか。
一般的には「メニュー」の方が広まっているように思えます。
大辞林によると、「メニュー」は
- 献立表、料理品目を表にしたもの。
- コンピュータがディスプレイ装置の画面上に表示される操作手順の一覧表
とあります。イメージとして、
- 定食屋に掛けられている「焼肉定食 700円」「レバニラ炒め定食 750円」等のプレート、またはそれらがホワイトボードに羅列されている。
- コンピュータやパソコンコンテンツのサブタイトルで、クリックするとより詳細ページに飛んでいく。
- トレーニングで考えると、用紙1枚に「ベンチプレス 10回 3セット」「スクワット 10回 3セット」等と書かれている。
こんな感じでしょうか。
一方、プログラムは「コンピュータに情報処理を行うための動作手順を指定するもの、またはそれを作成すること」とあります(大辞林)。
トレーニング用語に転換すると「科学的根拠を基にした実行手順」となります。
整理すると、メニューは「エクササイズの羅列」、プログラムは「より細かく指示した仕様書・説明書」となり、メニューに対しては、むしろ「レシピ」と言った方がわかりやすいかもしれません。
メニューとプログラム、どちらが正しい用語か?
結論から言うと、どちらも間違いではありません。むしろ選手や一般のフィットネストレーニーには「メニュー」の方が伝わりやすいと思います。
ただし、専門的・学術的には「プログラム」が正しいと思います。プログラムデザインと言う用語は有りますが、メニューデザインという用語は、トレーニング科学・理論には存在しません(私の知る限りですが、、、)。
トレーナーさんの中には、「メニュー」を使用している時点で「素人」と認定するという過激な人たちもいます(+_+)
私自身は、専門家同士の話で「メニュー」を使用することは無く、仮に「メニュー」を多用している人がいたら、教育機関で学んだのではなく、独学なのだろうなと感じると思います(どちらがいいと言う訳ではなく)。
まあ、目くじらを立てる問題では無いですが!
コアエクササイズに関しては、この記事を参照してください!
まとめ
- トレーニングメニュー:エクササイズの一覧表
- トレーニングプログラム:科学的根拠を基にした実行手順
・ストレングストレーニング&コンディショニング第4版@NSCA Japan
・ストレングス&コンディショニングⅠ(理論編)@NSCA Japan
・自分でつくる筋力トレーニングプログラム@有賀誠司
・トレーニング指導者テキスト実践編@JATI
・大辞林@松村昭
フィジックスコンディショニングジム
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