ウエイトトレーニング トレーニング理論

【プログラムデザイン】プログラムか?メニューか?

2020年9月6日

トレーニング内容のことをメニューまたはプログラムと言いますが、一体どちらが正しいのかを考察しましょう。

プログラムデザインとは?

トレーニング理論または方法論のひとつで、「日の、週の、月の、はたまた年のトレーニング内容を立案すること」をプログラムデザインと言います。もちろん、レジスタンストレーニングを筆頭に、持久力トレーニング、スピードトレーニング等すべての体力要素に対し、プログラムは存在します。

また、プログラムデザインはPDCAサイクルのPlan(計画)に当たり、S&Cまたはパーソナルトレーナーのメイン業務の一つになります。

メニューとプログラムの定義

プログラムという用語を使用しましたが、似た用語に「メニュー」があります。その差は一体何なのでしょうか。あるいは同じ用語なのでしょうか。

一般的には「メニュー」の方が広まっているように思えます。

大辞林によると、「メニュー」は

  1. 献立表、料理品目を表にしたもの。
  2. コンピュータがディスプレイ装置の画面上に表示される操作手順の一覧表

とあります。イメージとして、

  • 定食屋に掛けられている「焼肉定食 700円」「レバニラ炒め定食 750円」等のプレート、またはそれらがホワイトボードに羅列されている。
  • コンピュータやパソコンコンテンツのサブタイトルで、クリックするとより詳細ページに飛んでいく。
  • トレーニングで考えると、用紙1枚に「ベンチプレス 10回 3セット」「スクワット 10回 3セット」等と書かれている。

こんな感じでしょうか。

一方、プログラムは「コンピュータに情報処理を行うための動作手順を指定するもの、またはそれを作成すること」とあります(大辞林)。

トレーニング用語に転換すると「科学的根拠を基にした実行手順」となります。

整理すると、メニューは「エクササイズの羅列」、プログラムは「より細かく指示した仕様書・説明書」となり、メニューに対しては、むしろ「レシピ」と言った方がわかりやすいかもしれません。

メニューとプログラム、どちらが正しい用語か?

結論から言うと、どちらも間違いではありません。むしろ選手や一般のフィットネストレーニーには「メニュー」の方が伝わりやすいと思います。

ただし、専門的・学術的には「プログラム」が正しいと思います。プログラムデザインと言う用語は有りますが、メニューデザインという用語は、トレーニング科学・理論には存在しません(私の知る限りですが、、、)。

トレーナーさんの中には、「メニュー」を使用している時点で「素人」と認定するという過激な人たちもいます(+_+)

私自身は、専門家同士の話で「メニュー」を使用することは無く、仮に「メニュー」を多用している人がいたら、教育機関で学んだのではなく、独学なのだろうなと感じると思います(どちらがいいと言う訳ではなく)。

まあ、目くじらを立てる問題では無いですが!

コアエクササイズに関しては、この記事を参照してください!

まとめ

  • トレーニングメニュー:エクササイズの一覧表
  • トレーニングプログラム:科学的根拠を基にした実行手順

・ストレングストレーニング&コンディショニング第4版@NSCA Japan
・ストレングス&コンディショニングⅠ(理論編)@NSCA Japan
・自分でつくる筋力トレーニングプログラム@有賀誠司
・トレーニング指導者テキスト実践編@JATI
・大辞林@松村昭

胡麻油さんによる写真ACからの写真
・mikenopop-designによるイラストACからのイラスト

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