解剖生理学・運動学

【生理学】ATPの産生数(2, 3, 4, 34, 36, 38, 39, 40)を考える

2018年10月12日

ATPは筋肉の直接のエネルギー源であるが、テキストブックを読むとATPの産生数がまちまち(間違いではない)である。私もそうだったが、その数が混乱をきたすので整理してみたい。

解糖系のATP産生数(2, 3, 4)

まず、解糖系(無酸素過程)は血中グルコース(肝グリコーゲン)または筋グリコーゲンからピルビン酸までの過程だが、この過程で4ATPが生成される。その間、血中グルコースからグルコース-6-リン酸、およびフルクトース-6-リン酸からフルクトース-1,6-ビスリン酸の過程でそれぞれ1ATP(計2ATP)が消費されるので、実際には2ATPが産生される。筋グリコーゲンの場合、血中グルコースからグルコース-6-リン酸の過程は無いので、3ATPが産生される。

2→血中グルコースから産生される数(解糖過程で2ATP消費される)
3→筋グリコーゲンから産生される数(解糖過程で1ATP消費される)
4→解糖系で産生される総数(消費は考慮しない)

酸化系のATP産生数

続いて酸化系(有酸素過程)過程。クレブス回路はメイン過程の一つだが、実は一周で2ATPしか産生しない。ATP産生の主役はもう一つの電子伝達系であり、電子伝達系では34ATPが産生される。

クレブス回路と電子伝達系

2→クレブス回路から産生される数
34→電子伝達系から産生される数(NADH30, FADH4)
36→有酸素過程(クレブス回路+電子伝達系)で産生される数

解糖系+酸化系

38→血中グルコースからの解糖+有酸素過程で産生される数(解糖過程で2ATP消費される)
39→筋グリコーゲンからの解糖+有酸素過程で産生される数(解糖過程で1ATP消費される)
40→血中グルコースからの解糖+有酸素過程で産生される数(消費は考慮しない)

参考・引用
・スポーツ栄養学@鈴木志保子
・生化学@薗田勝
・NSCA決定版ストレングストレーニング&コンディショニング第4版

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