ボクシング

【プロボクシング】KO勝利・TKO勝利・そして判定勝利について

2017年5月22日

土曜日に行われた村田諒太選手の世界ミドル級タイトルマッチの判定に物議を醸しているが、今一度、プロボクシングの勝利基準について考えてみたいと思います。

勝利の分類

プロボクシングの勝利基準は、以下の3つです。

  1. KO(Knock Out)勝利
  2. TKO(Technical Knock Out)勝利
  3. 判定勝利

稀に、失格やノーコンテンスがありますが、今回は割愛します。

KO勝利とTKO勝利の違い

ボクシングの試合は、KOまたは判定での決着となります。

まずは、KOから話を進めていきます。

KOを細分化するとKOとTKOとなります。

TKOは、Techinikal KnockOut の略で、以下が該当します。

  1. レフェリーストップ(10カウント以内のストップも含める)
  2. ドクターストップ
  3. 1Rでの3回のダウン(団体によっては無い。WBCはフリーノックダウン制)
  4. 失神等でのノーカウントでのストップ
戦績のKO勝利はほとんどがストップによるTKOになります。言い換えれば、KO勝利とは、ダウン後10カウントを数えた場合にのみ起こる、実に珍しいケースなのです

JBCのジャッジ基準

プロボクシングの試合には、3人のジャッジがいて各ラウンドの優劣を採点する。基本的には、レフェリーは採点には参加しません。

採点方法は、10点満点の減点方式で、

  • 10対10:互角の場合(最近の主流はラウンドマスト方式なのでほとんどない)
  • 10対9:一方が勝る場合(これが主流、ほんの少しでも差を付けるので、採点が割れることが多い)
  • 10対8:1度のダウンやそれに近い状態のとき
  • 10対7:2度のダウンやKO寸前の場合

WBAやJBCは3ノックダウン制なので、3回目のダウンで自動的にTKOとなりますが、WBC, IBF, WBOはフリーノックダウン制を採用しているため、2回以上のダウンは10対7となります。

採点基準は

  1. クリーンヒット(有効打によるダメージ)
  2. 手数(アグレッシブさ)
  3. ディフェンス
  4. リング・ジェネラルシップ(戦術。主導権を握ったかどうか)

の4つ。1と2が大きく採点に響きます(日本は特に)。3のディフェンスはオフェンスの中でのディフェンスなので、ディフェンスオンリーで攻撃の意思がない場合はポイントにはならないとのことです。

判定方法

採点は3人のジャッジがそれぞれラウンドごとに行い、2人以上のジャッジが支持した選手を勝者とします。判定は以下の4通りになります。

  • ユナニマス・デシジョン(Unanimous Decision, UD 3-0):ジャッジが3人とも一方の選手を支持した場合
  • マジョリティ・デシジョン(Majority Decision, MD 2-0):2人が支持し、もう1人が引き分けであった場合
  • スプリット・デシジョン(Split Decision, SD 2-1):1人のジャッジがもう一方の選手(敗者)を支持した場合
  • ドロー(Draw):三者三様の採点、もしくは一人のジャッジのみが支持し他の2人はイーブンとした場合(1-0)

ラウンドマストシステムの問題点

プロボクシングの採点はジャッジの主観であり、最近の国内の採点はスプリットになることが多く、採点基準の統一が欲しいところです。

現状では、ジャッジにより採点基準がかなり違うため、戦術をきめづらいというデメリットがあります。せめて事前に試合のジャッジは知られてほしいものですね(世界では告知があると思うが、国内は??)。

参考
・日本ボクシングコミッション
・日本ボクシング協会等

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