ウエイトトレーニング パワーリフティング

【フリーウエイト・パワーリフティング】パワーフォームスクワットと指導の問題

2016年5月12日

先の春季埼玉パワーでのスクワットは145kgという不甲斐無い結果に終わってしまいましたが、3試技とも潰れたわけでは無く、いわゆる平行の反則を取られたわけです。自己評価ではあるが、筋力的にはもう少し(160kg程度)行けた感はあります。

パワーリフティングのスクワット

パワールールSQ NSCAのパラレルSQ

パワーリフティングのスクワットは、ヒップポインタ(股関節・大腿骨大転子)が膝よりも深く降りていなくてはならず、NSCA等の多くのトレーニング団体が奨励しているパラレルスクワット(膝とヒップポインタの高さが一致)では反則となります。

私自身は、基本的にはフルスクワットでトレーニングしているので、深さは十分出ていると思っていましたが、右の股関節が詰まり気味なので、重心がやや前になりその分臀部が上がってしまうようです(あくまでも感覚)。また試合ではLow Bar SQで行うので上半身をたたみ過ぎたりすると思ったより深くはしゃがめない(+o+)  実際、そのフォームで失格になった方も数名いました。ワイドスタンスも然り。

パワーリフティングは重量を競う競技なので、ルール内でなるべく可動域を少なくするのが重要なテクニックとなりますが、一般の方やアスリートには必ずしも重要ではありません。

むしろ、彼らには十分な可動域を出す指導のほうが重要です。また深さに関しては、多くのトレーニング団体はパラレルスクワットを奨励していますが、一般のかつ初心者の方にはハードルが高いかもしれません。これはレベルや目的等で変わってくることになります(場合によっては、ハーフやクォーターSQは有り。常にクォーターというのはまた問題ありですが、、、)。

四頭筋か殿筋か~Q:GH比

石井直方先生によると、通常のハイバースクワットでは膝関節トルク(大腿四頭筋)と股関節トルク(大殿筋・ハムストリングス)の比率は7:3で(もちろん、骨格等個人差は有ります)、どちらかというと大腿四頭筋(脚)のエクササイズということになります。

スクワットのみで対応するのなら、股関節の意識を高める必要があるかもしれません(膝関節はだれでも動かすことができる)。

ベストのスクワットとは

唯一無二のスクワットは存在しません。つまるところ、S&Cコーチとして、そのニーズによりフォームを使い分けする技量と筋力が必要となるということです。

やはりある程度のレベルでの実践は必要(スクワットであれば、パラレルまたはフルレベルで1RM体重の1.5倍以上)となるでしょう。

これらをまとめると、個人的には骨盤後傾(バットウインク)の問題はありますが(程度にもよる)、可動域を重視したハイバーでかつ股関節トルクを重視したフルスクワットを奨励します

引用:トレーニングメソッド, 筋肉まるわかり大辞典1・2@石井直方

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