メンタルの重要性
3/18 満を持して、臨んだ日本フライ級タイトルマッチ。川崎新田ボクシングジムとしては今年3人目の、そして黒田雅之選手にとっては2階級制覇がかかった重要な試合だったが、完敗に終わりました。実際、何もできなかった感が否めません。
そして、4/3 再ランク入りを図る片桐選手。1階級上、そして興行の関係上決して得意では無い6回戦という不利な条件でもあったが、これまた完敗。最終ラウンド、ダウン寸前まで追い込み、窮地に巧みなクリンチワーク等を随所にいいところも見せたが、序盤の失点を奪い返すまでには至りませんでした。
3/6および11にタイトルを取った三好・西田両選手に比べ、結果論になってしまうが、振り返ってみると少々元気が無かったような気がしないまでもありません。勝者と敗者を分けたのは、当日のそして試合までの過程のメンタルだったのかもしれません。
トップレベル(日本ランカー以上)になると、トータルのフィジカルに大差は無い場合が多い(この場合のフィジカルとは、体と技をいい、筋力だけでは無く、スタミナ、スピード、技術等を含む)ので、メンタルの重要性が際立ってきます。
ゾーンに入る?
実際、三好・西田選手は、下馬評では2:8くらいでかなり不利の状況でしたが、生涯出るか出ないくらいの充実度であったと思われます(おそらくあれがゾーンというものなのでしょう)。
川崎新田ジムでは、メンタルトレーニングに力を入れており、上記の4名を含め、上位陣がメンタルトレーニングで受けた恩恵はかなり大きいです(直近の試合で負けた黒田・片桐選手もゾーンに入った、もしくは近い状態のときはパフォーマンスが良かったです)。
心技体か体技心か?
とはいえ、メンタルトレーニングが効果を出すためには、それを十分に引き出すフィジカルが必要です。これはメンタルトレーニングの領域でも証明されているらしいです。
4~6回戦およびプロを目指す選手は、まずはフィジカルを上げること、ジムワークとロードワークに力を入れ、ベースとなる技術と心肺持久力向上が最も重要となるでしょう。そして長期的に上位を目指すのであれば、筋力・筋持久力を強化すること、そしてメンタルトレーニング。
「心・技・体」、心がトップで体を支配するが、あくまでも体があってのこと。メンタルが強くてフィジカルが弱い選手は存在しない(将棋や囲碁は別、基、長時間を戦いきる体力は必要ですね)。体と技が向上すれば、最低限の心(メンタル)強化になるはずです。体が土台になることは間違いありません!