ウエイトトレーニング 器具・製品レビュー

【ウエイト器具】ヘックスバーの製品レビューとヘックスバーによるデッドリフトの感想

2021年4月20日

前々から欲しいと思っていたヘックスバー、某有名ショップにも問い合わせをしていたのですが、在庫が無いため待ち状態でした。

調べていくうちに、某有名トレーナーさんらも通販で購入したヘックスバーを使用していて、かつ問題は無いような記事をちらほら見かけ、さらに楽天お買い物マラソンの時期にぶつかりポイント欲しさもあり、それらに乗じてついつい購入してしまいました(^^♪

購入したのは、WorldLineというメーカーでしょうか(ショップ名)??

ヘックスバーは、6を表す「Hexa-ヘキサ」が由来ですが、六角形に囲まれたシャフト内でトレーニングをすることから命名されたと思います。また、囲まれた状態からトラップ(罠)バーともいいます。

スペック・値段

購入したのは、デュアルハンドルのヘックスバーです。

スペックは写真通りになります。

  • 全長:1450mm(トラップ内:790mm, スリーブ(プレートを取り付ける部分):各320mm)
  • 幅:600mm
  • 高さ:130mm
  • スリーブ径50mm
  • 重量:20kg(計測済)
  • グリップ径30mm
  • 耐久重量:200kg程度?
  • 材質:スチール
  • 値段:¥19,980(税込, 送料込)

デュアルハンドルのロー(Low)ハンドルはスリーブと同じ高さ、ハイ(high)ハンドルはローハンドルよりも10cmほど高い位置に設計されています。

グリップ部の直径は30mmと書いてありますが、28mmのシャフト(Ivanko)よりも細く感じ、握りやすいです。

デッドリフトをした感想

ヘックスバーでのデッドリフト(DL)を通常のDLと比較したメリットおよびデメリットを下記にまとめます。

メリット

  1. 腰の負担は減少する。
  2. 挙上重量は増加する(デメリットでもある。下記デメリット参照)。
  3. 腹圧を上げやすい。

・左から通常のDL, ヘックスバー(ローハンドル), ヘックスバー(ハイハンドル)

最大のメリットは、多くの人やメーカーが謳っているように、腰の負担の少なさでしょうか。バーベルから腰椎までのモーメントアームが短くなるので、理論上は腰の負担は減るはずです。実際、同重量の場合、かなり負担は減ったと思います(感じました)。翌日以降のダメージも少なかったですね(^^♪

次いで、ヘックスバーのスリーブ部が、通常のバーベルよりも近くにあるので、抵抗のモーメントアームが短くなり、通常のDLと同重量なら楽に挙上できます。または、より高重量を用いることができます。

また、ハイハンドルを使用すれば、上体が起きることにより、移動距離(仕事)も小さくなり、ローハンドル(もちろん、通常のDLも)よりも高重量を扱えるはずです(トップサイドデッドリフトに近い)。

実際、私は140kgまで(各セット5回)行いましたが、キツサの体感は

通常のデッドリフト>ローハンドル>ハイハンドル

でした(すべて床引き)。

そして、立つ位置にもよると思いますが、腹圧が入れやすく、ダンベルDLに感じは似ています。ダンベルDLよりも高重量を使用できるので効果は高いと思います。

デメリット

  • 幅や高さがあるので、意外と邪魔、つまずく可能性がある。

  • ハイハンドルとローハンドルを変えるとき、少々面倒である。
    • その際、ヘックスバーを反転させる必要がありますが、高重量だと難しい(ヘックス型のシャフトを反転させるときに、床に当たってしまう)。
  • ウエイトリフティングプラットフォームで行うと、傷をつけてしまう可能性がある。
    • シャフトの短さからプラットフォームのラバー部に届かず、ウッド部上でDLを行うことになります。ラバープレートであれば、問題はないかもしれませんが、スチール製だとプラットフォームに傷がついてしまう可能性があります(ヘックスバーのヘックス部の直径790mm, プラットフォームのウッド部の長さ1,080mm, リフティングバーのシャフト部の長さ1,400mm)。

  • 持ち運びの際にも、ヘックス内に入らなければならず、意外と面倒である
  • ヘックスバーでのDLだけだと、通常のDLの挙上重量は向上しない可能性はある
    • モーメントアームが短くなるので、通常のDLよりも重い重量を扱えますが、逆に通常のDLの伸びは思ったよりも期待が持てないかもしれません(特異性の原理)。

そして、シャフトの耐久性やスリーブ部が短いので設置重量に限界があるかもしれません。ヘックスバーのスリーブの長さは250mm(あくまでもWorldLine制)で、ラバープレートの直径は約50mm(左下写真)なので、最大で5枚設置できます。ただし、5枚だとカラーはつけられず、少しでもバランスを崩すとプレートは外れてしまうかもしれません。デッドリフトはスクワットよりは危険ではありませんが、それでも高重量なので気を付けなければなりません。

試合用プレートは、より薄く20~30mmなのでより設置はできるかもしれませんが、耐久重量は事前に調べておきましょう(右下写真)。

 

楽天WorldLineサイトの説明(一部抜粋)

プレートセット部の直径が50ミリに及ぶ高重量対応型シャフトです。
一般的なプレートとは規格が異なりますので、オリンピックプレートと組み合わせて使用する必要があります。

ハードトレーニングのパワーを最大限に引き出します。
ビギナーからハードユーザーまで、様々なトレーニングライフをサポートします。
グリップ部のローレット加工で使いやすさも向上!

●ヘックスバーの特徴
その名の通り六角形のバーで、バーの中心に入ってバーを持ち上げることでトレーニングを行います。
普通のストレートバーでデッドリフトをやるよりも、下背部に負荷がかからず、腰を痛めずにデッドリフトを行えるという利点があります。

*スペックは上記に引用しております。

まとめ・結論

保管場所や使用勝手に面倒さがあるものの、腰の負担を軽減するというメリットは捨てがたいです。

挙上重量を争うリフティング競技ではトレーニング効果は低くなる可能性がありますが(あくまでも競技としてのDL)、その他のアスリートには最適なツールのひとつとなるではないでしょうか。

しかし、リフターの方々も腰の負担を減らす補助エクササイズとして用いれば、効果は期待できると思います。

弊社のようなマイクロジムでは、スペースを取ってしまうデメリットはありますが、大規模なフィットネスクラブやトレーニング施設には購入して損は無いと思います。

リフティングバーのサイズは、下記が目安となります。
長さ2200mm, グリップの太さ28mm, スリーブ径50mm, 内側のサイズ(スリーブ外長さ)1350mm

olbar-2

-ウエイトトレーニング, 器具・製品レビュー

© 2024 S&Cコーチ長澤誠浩オフィシャルブログ~Go the Distance! Powered by AFFINGER5