ウエイトトレーニング

【ウエイトトレーニング】グリップの分類に関するまとめ

2019年6月25日

ウエイトトレーニングにおけるグリップを下記のように分類します。

  1. 親指の位置による分類
  2. 橈尺関節に状態による分類
  3. グリップ幅による分類

分類1 親指(Thumb)の位置

名称英語別称英語用途
サムアラウンドThumb AroundクローズドClosed一般的(NSCA標準)
サムレスThumb lessオープンOpenPull系に有効
  フォルスFalth 
フックHookクイックリフトに有効

thumbは親指で、aroundは周り、バーベルに親指を巻く最も一般的なグリップです。-lessは打消し(無し)の意味があるので、バーベルに巻かないで親指を抜いたグリップとなります。

Pull系やベンチプレスでも使用する人はいますが、NSCA等大きな団体では認めていないことが多いです。フックグリップはウエイトリフティング(クイックリフト)用のグリップで親指を掌の中で入れ(サムアラウンドで)、グリップ力は最強と言われていますが、慣れるまで親指の付け根が痛いのは難点です。NSCA等ではサムアラウンド・サムレスと言う用語は用いず、別称を使うがむしろ一般的ではありません。

分類2 橈尺関節(前腕)の状態

名称英語別称英語用途
回内PronateidオーバーハンドOver hand一般的
回外SuinateidアンダーハンドUnder handCurl系
交互Alternateidデッドリフト・バーベルの補助
ニュートラルNeutralハンマーカール・DBフライ・ワンハンドロウ等

Alternationは交互とか交替の意味を持ち、一方を回内(順手)、もう一方を回外(逆手)にするグリップ、そのまま訳しましたが、交互グリップと言う人は皆無ですかね?

グリップ力が強力で、デッドリフトで用いることが多いですが、筋バランスを崩すことになるのでよほどのことがない限り奨励はしません。できるだけ回内グリップで行うことを勧めます。握力が持たない場合、ストラップの使用も考えていいと思います(私はストラップ奨励派)。個人的には、Alternateid グリップを用いるのはパワーリフティングの試合(と試合前の数回のトレーニング)の時だけです。

分類3 グリップ幅

名称英語定義
スタンダードStandardローレット(81cm)付近
ワイドWideスタンダードより広い
ナローNarrowスタンダードより狭い
クリーン・ジャークClean・Jerkクリーン&ジャーク用
スナッチSnatchスナッチ用

通常のスタンダードグリップをNSCAではcommonグリップとも言います。

クリーン(ジャーク)グリップは、ほぼ肩幅で大腿部のすぐ外側でスタンダードグリップとほぼ同じととらえていいと思います。

スナッチグリップはよりワイドで、

  1. 手首から反対側の肩までの距離
  2. 肘から肘までの距離、

といわれますが、成人男性ならウエイトリフティングバーのローレット付近(90cm程度)が妥当と思われます。フックグリップと併用する人は多いようです。

ストレングストレーニング&コンディショニング第4版@NSCA, ブックハウスHD

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