2/28(火)後楽園ホールにて、1位ユータ松尾選手(ワールドスポーツ)と2位黒田雅之選手(川崎新田)との日本フライ級暫定タイトルが行われた。チャンピオン粉川選手(宮田)の長期戦線離脱のために、設けられた暫定タイトルマッチ。
黒田選手は、契約ジムのトップ選手で世界戦の経験もある元ライトフライ級王者。かたや初タイトル戦ながらも豊富なアマチュアキャリアを誇り、プロでも強敵を退け、現在5連勝中の松尾選手。勢いのある松尾選手と豊富なキャリアの黒田選手という図式で、戦前の予想はほぼ五分(若干松尾選手有利といったところでしょうか?)
黒田選手は、2011年5月に日本ライトフライ級王者になり4度防衛し、タイトルを返上し、フライ級に上げ世界戦に臨んだが、惜しくも敗戦。以降、フライ級を主戦場として、日本フライ級タイトルマッチも2度挑戦したが、2度とも完敗。その他の試合でも、勝ちはするものの評価を上げることができず、苦しみましたが、4年振りの戴冠で2階級制覇をすることに。普通なら、引退してもおかしくないキャリアであるが、新田会長の座右の銘『負けに負けるな』を体現した、素晴らしい試合でした。
とはいえ、あくまでも暫定王者。隣の正規王者の粉川選手との統一戦に勝たなければ、世界は見えてきません。1年前、完膚なきまでやられた相手です。統一戦もイバラの道ですが、競技スポーツのトップレベルというのはそういうものです。
黒田選手の戦績は、
36戦26勝(15KO)7敗3分
試合前、この試合に勝利して、更に統一戦もクリアした後、40戦目で世界奪取という構想を話していました。そうなったらおそらく最多試合数での初世界タイトル獲得になりますね??