アイソトニック飲料とハイポトニック飲料

スポーツドリンクは、水分補給のほかにミネラル、そして糖分補充を考慮して設定されている。

水分と糖分に関するまとめと考察

溶液の糖質濃度は2.5~8%辺りまでが、吸収が良く、それを超えると溶液の胃排出速度が低下し、糖分および水分補給も遅れるという。そのためスポーツドリンクは糖質濃度8%以下で設計されていることが多い。

糖質濃度と水分の吸収率2

出典:アストリションHP

浸透圧とは、ある分子が多く存在している溶液(高浸透圧)と少なく存在している溶液(低浸透圧)が半透膜の壁で仕切られた状態で存在していた場合、低浸透圧の溶液から高浸透圧の溶液へと水分が移動し、その高濃度の溶液を薄めようという作用が働くことを言う(寺田)。

アイソトニック飲料とハイポトニック飲料

Isotonic(アイソトニック)は等張性を意味し、体液と溶液の濃度が等しく(浸透圧が等しい)、一方、Hypotonic(ハイポトニック)は低張性を意味し、体液よりも溶液の濃度が低いことを言う。ちなみに、Hypertonic(ハイパートニック)は、体液よりも溶液の濃度が高いことである。接頭語のiso-は等しい、hypo-は低い、hyper-は高いを意味する。

Hypotonicの状態の場合、溶液が体液よりも浸透圧が低いため吸収が速くなる。

Hypertonicの状態の場合、溶液が体液よりも浸透圧が高いため、水分補給しているつもりが脱水していることになるので十分に気を付けなければならない(水分よりも糖分を重視する場合は適しているが、スポーツドリンクの場合、水分補給を最優先とするためHypertonic飲料はほとんど無いと思われる。少なくとも私は知らない)。

まとめ~用途別選択

まとめると、夏場を中心に発汗の多い場合は、水分補給を第一とし、吸収の速いHypotonic飲料が適しているかもしれない。運動前のエネルギー補給や発汗量の少ない時期(春、秋、冬)、ウエイトトレーニング等高強度の運動、さらにはマラソン等長時間の運動等、水分と共にエネルギー補充が重要な場合には、Isotonic飲料が適していると思われる。

引用・参考
・スポーツ栄養学@寺田新
・スポーツ栄養学@鈴木志保子
・アスリートの栄養学@清野隼,塚本咲翔

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