リポタンパク質

リポタンパク質とは

リポタンパク質とは、脂質とタンパク質の複合体のことで、Lipo-は脂質を表す接頭語である。含まれる脂質(コレステロールや中性脂肪:TG)やアポタンパク質の組成の違いから4つに分類される。両親性で、内部はTGやコレステロールの疎水性、外部はリン脂質、アポタンパク質で構成されているので親水性であり、そのため血管中を移動することができる。

分類

タンパク質の比重の違いで以下の名前に分類される。

  1. カイロ(キロ)ミクロン(Chyromicron)
  2. VLDL(超低密度リポタンパク質:Very Low Density Lipoprotein)
  3. LDL(低密度リポタンパク質:Low Density Lipoprotein)
  4. HDL(高密度リポタンパク質:High Density Lipoprotein) *

*IDL(中密度リポタンパク質:Intermediate Density Lipoprotein)を入れるテキストもある。

構成比率

上記4種類のリポたんぱく質の構成比率は、

  1. カイロミクロン:TG85%, コレステロール7%, リン脂質6%, タンパク質2%
  2. VLDL:TG55%, コレステロール19%, リン脂質18%, タンパク質8%
  3. LDL:TG10%, コレステロール47%, リン脂質22%, タンパク質21%
  4. HDL:TG5%, コレステロール24%, リン脂質29%, タンパク質42%  *

*テキストにより違いあり。

役割

4種類のリポたんぱく質の役割は、

  1. カイロミクロン:外因性脂質(食事由来)の輸送系で、リンパ管から肝臓までに間で各細胞にTGを輸送する。
  2. VLDL:内因性脂質(肝臓で合成した脂質)の輸送系で、肝臓から各細胞にTGを輸送する。
  3. LDL:VLDLから変化し、コレステロールを全身に輸送する。過剰の場合、酸化LDLとなり血管中にへばりつくこともある。これを悪玉コレステロールという。動脈硬化や心筋梗塞の原因になる可能性がある。
  4. HDL:悪玉コレステロールを回収し、肝臓に戻す。善玉コレステロールとも呼ばれる。

コレステロールについて

コレステロールプロフィールは、LDL:130mg/dl以上, HDL:40mg/dl未満, 総コレステロール:200mg/dl以上で陽性となり、冠状動脈疾患や脳梗塞リスクが高くなる。HDLの数値は高いほど良く、60mg/dl以上だと酸化LDL回収能力が高くなる。


参考・引用:
・基礎栄養学:田地陽一(羊土社)
・生化学(改訂2版):薗田勝(羊土社)
・栄養の基本がわかる図解事典:中村丁次監修(成美堂出版)

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