脂肪酸の分類

脂肪酸の分類

脂肪酸の分類にはいくつがあるが、まずは炭素鎖の長さによる分類。

炭素鎖による分類

  1. 短鎖脂肪酸:炭素鎖の炭素数が4または6の脂肪酸
  2. 中鎖脂肪酸:炭素鎖の炭素数が8または10の脂肪酸(8, 10, 12とするテキストもある)
  3. 長鎖脂肪酸:炭素鎖の炭素数が12以上の脂肪酸(14以上とするテキストもある)

一般に炭素数が多いほどより多くのATPを合成でき、融点が高くなる。カプリン酸(C10)以上の飽和脂肪酸は常温で固体である。不飽和脂肪酸は二重結合の数により、融点が下がるので、一概に炭素数で融点は決まらない。

また、脂肪酸の炭素は、合成も分解も2個ずつ変化するので基本的に偶数個である。β酸化とは、簡単に言うと脂肪酸の酸化(エネルギー化)であるが、脂肪酸のカルボキシル基側から2個ずつ炭素を切り離す反応のことである。カルボキシル基と結合した炭素からα、β、γ、、、と順に名前を付けることからβ酸化という。

飽和脂肪酸は、通常固体で動物性のものが多い。牛や豚の体温は約39℃で、その状態では脂肪酸は液体であるが、外気や人間の体温は約37℃なのでその状態では固体となる。

一方、不飽和脂肪酸は、二重結合をもつので融点が低く、魚や植物性のものが多い。水温10~20℃で活動する魚の油は、人間の体温約37℃より低いので凝固することは無い。

牛脂(ヘッタ)や豚脂(ラード)の脂は固体を表し、植物油や魚油の油は液体を表す。

参考・引用:
基礎栄養学:田地陽一(羊土社)
生化学(改訂2版):薗田勝(羊土社)
生化学超入門:生田哲(日本実業出版社)

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